ニューヨークに渡る前まで、約10年近くリーガロイヤルホテルの前に住んでいた。
大川を隔てて、向かい。
ちょうど1995年に大阪でAPECが開催され、ロイヤルホテルがオフィシャルホテル
になった。その関係で、向かいのマンションへも警備のチェックが入った。
当時、下福島公園を朝ジョギングするのを習慣にしていたのだが、明らかに
警備関係の人らしい私服がいて、なかなかにムードが盛り上がったのを
覚えている。
旭化成時代、ここで開催される中谷彰宏さんの講演会へ参加し、自分も中谷さんの
ようにここで講演したいなあ、とイメージした（その後、実現した）。
『Permission Marketing』翻訳の時には戸田奈津子さんの講演会に参加し、
「英語を日本語にする」という技について学ぼうとした（モチベーションアップ
につながった）。
息子がまだ小さい頃、正月に開催される大宴会場イベントへよく行った。
何しろ歩いて行けるのだから。
その後、リーガロイヤルホテル東京の総支配人をされている高田宏さんと知遇を
得、また、別の私的な用件もあって、このところロイヤルホテル大阪によく行っている。
今年開業77周年。素晴らしい。
2年前、開業75周年を記念してブランドブックを作成したそうで、ホテルスタッフのご厚意で
一部戴いた（非売品）。ホテルスタッフやOBから心に残るエピソードを集めたところ、
3000を超えた。中から厳選した75のエピソードを一冊にまとめているのだけど、一つ
ひとつが本当に面白く、勉強になる。思わず涙する一話もある。
昨夜は、リモネに行った。庭園を眺めながらの夕食は素晴らしい経験の一言に尽きる。
美しい庭園。ストーブがあるので外でも一杯やれます
朝からフル稼働で仕事していたのだが、脳が休息を喜んでいるのがよくわかる。
ここのところ野菜が不足勝ちだったので、野菜を山盛り（バフェにしたので）
戴いた。おいしかった！ おいしい野菜は、気持ちをほがらかにしてくれるね。
そして圧巻はアサヒスーパードライ・エクストラコールド！
ぼくは旭化成出身（旭化成とアサヒビールは親戚関係にある）で、仕事上
もお世話になっているにも関わらず、スーパードライがあまり好みではない。
「濃い」ビールが好きだからだ。しかしエクストラコールドは違った！
めちゃくちゃ旨い！ 感激のあまり、サーブしてくれるスタッフに「旨いね！」
と声をかけてしまったくらいだ。そのスタッフはしばらくすると、手にグラスを
持ち、「これが普通の・・・普通のっていうのもおかしな言い方ですが」と
「エクストラコールド」にしていないスーパードライを持ってきてくれた。
飲み比べると、やっぱり違う。
東京の高田総支配人が気遣いして連絡を入れて下さったのだろう、
常務執行役員・総支配人 田辺能弘氏、副総支配人・宿泊部長 山根朋之氏が
わざわざ挨拶に顔を出して下さって、恐縮した。
リモネを出る際にはマネージャー福島正晴氏も丁寧に挨拶して下さり、
恐縮の極みである。
前身の新大阪ホテル(1935-1965)時代のポスター
それにしてもロイヤルホテルはブランドをやっている者にとって教材に満ちている。
今度は宿泊してみよう。
そうそう、リモネ、今日から国立国際美術館で個展「草間彌生 永遠の永遠の永遠」（→）
を開催する草間彌生さんもおられた気がする。
