信号待ち、向かい側で待つスーツおっさんがタバコをくゆらしてる。

時々、灰を横の植栽(写真)に落とす。

ミスターSDGsがタバコの灰を落とした植栽

あかん指数けっこういってるおっさん、

スーツの襟にバッヂつけてるようなので、

青になってすれ違うとき、どこの会社なのか確認しよう。

した。

SDGsだった。

落語のまくらに使えそうな落ちなんだけど、これで思ったのは、

「人はみんな弱い。

そして、自分の弱い部分に的が当たると、

つい引き寄せられてしまう」

タバコおっさんは新型コロナウィルスの害がそもそも

「肺の疾患であること」

を共感し理解した上で、

それでも多くの人が同じ場所に滞在する信号待ちエリアで

煙を周囲にばらまく、ということをしている。

さらに、あろうことか、緑の植物に灰を捨ててる。

弱い。

その弱さを

SDGsの理念が全部埋めてくれる!

と思った。なので手が出て、誇らしげにスーツにつけた。

コンビニレジで並んでたら後ろから「おうっ!」

と声がして背中におっさんの腹を感じた。

前にいるおっさんが「おっ!」と返事してる。

どうやら会社同僚らしい。

それから

「*◯✕@++」

「#%&<?」

と声張り上げて話す。

オレ越しに。

「順番、代わりましょうか?」

と言いそうになった。

彼らは会社で「密」なことに身体が慣れてしまっているので、

コンビニレジ行列のソーシャルディスタンスなどまったく意識にない。

弱い。

会社近所の定食屋が「ビビリ休業します」と大きく貼り紙してる。

その気持ち、めっちゃわかる。

かのように、人間は弱いのである。

その弱さを、めっちゃくちゃアタマの良い新型コロナウィルスは突いてる。

だから、現在の状況は緊急事態宣言時期より悪化しているけど、

そういうことを言おうものなら、臆病だとかなんとか叩かれそうな感じである。

そこもウィルスは見越してる。

以前も書いたが、オレはコロナの戦略を商売に活かせないか考えてる。

「弱さを突く」

というのはとても役に立つ戦略だ。

人間は弱いもの。

ここを突いた戦略を考えよう。

そう考えながら

田中 靖浩​さんの新刊『名画で学ぶ経済の世界史

を読んでたらあまりに面白くて、

一気にRoom6『技術革新の不安を乗り越えたイギリスの物語」

までいっちゃった(超超超オススメ!)。

そしてここでターナーが出てきて、「弱さを突く」に対し、

めちゃくちゃヒントをもらった。

詳しくは、明日の「JOYWOW儲かりシャワーオンライン同窓会」

と来週の「アートを楽しむオンライン」で話します(→ 塾生諸君へ業務連絡)。

田中さん、今回も面白くてためになる本をありがとうございます! 

朝6時から読み始め、終わっちゃいました。

読み終わるのがもったいなかったです。