旭化成同期の酒井君が仕事で葉山に来ることになったので、彼の部下のY君と
夕食をご一緒した。場所はラ・マーレ・ド・チャヤ。
テラス席が空いていたので、海の風に当たりながらのディナー。
酒井君とは台湾に一緒に行った仲間で、次どこ行く?という話になった。
酒井君のリクエストは
アメリカのイエローストーンに行きたい。
「必ず」バッファローに出会いたい。
「できれば」オオカミとも出会いたい。
「可能なら」グリズリーにも出会いたい。
自然と動物が大好きな酒井君の要望は、このように、大胆不敵なのである。
自然と動物が苦手なぼくだが、酒井君の要望とあれば、何としてでも実現
する!
任せておけ、と胸を叩くぼくに、酒井君、「ヨセミテにも行きたい」と
つぶやいた。
わかった。2012年夏は、「イエローストーンでバッファローとオオカミとグリズリーに
出会ってヨセミテにも行く! ただし無理はできないおじさんたちなので無理のないツアー」
を決行することに決定。
酒井君、セントラルパークにも行ってみたいと。
ニューヨークなら住んでいたことがあるので、いくらでも案内できる。
いろいろ話しているうち、酒井君、是非ニューヨークにも行きたい、となった。
そこで、今年の冬はニューヨークで過ごそう、という話になった。
レストラン「ラ・マーレ・ド・チャヤ」は酒井君30年前の思い出の店とのことで、
さかんに郷愁にひたっていた。
夕暮れが空と海を彩り、パステルな色のgraduationが美しい。
ビールも料理も話もおいしく、ついつい飲み過ぎてしまった。
逗子駅へタクシーで帰る二人を見送り、ぼくは徒歩で帰宅したのだが、どうやって帰ったのか
記憶にない。車がビュンビュン通る道路の脇を歩くので、かなりキケンだったはずだが、
こうして無事にいる。
ただ謎なのは、朝、玄関に、見たことない傘があったことだ。新品。
どこで買ったんだろう?