新社会人に何か言葉を、ということで、次のように言いました。

1. 処理ではなく、創造のマインドですべての仕事に取り組もう

新人に課される仕事はひょっとすると

「へ? 私をバカにしてるの?」

というような「作業」に見えるかもしれない。

いや、それが大半だと思うし、いきなり「知的」に見える仕事を

今日入って来たばかりの新人に課すような会社なら、会社のほうが

おかしい。

しかし、すべては創造だ。処理は一つもない。

君は創造し生みだすことで、給与をもらっているのだ。

2. いつもsomething new

「日に新た」のマインドで。

創意工夫を、組織は求めている。

君はまだ「外」から来たばかりだから、いろんな「?」

が目につくだろう。それをノートしておこう。

でも、すぐには上長や先輩に「提案」することは控えよう。

組織内のプロセスはすべて、何らかの理由で

現在の姿になっている。

ヘーゲルではないが、

「存在するものはすべて合理的」

なのだ。

しかし、「組織内にどっぷりいるから

合理的かもしれないが、外から見たらおかしい」

という面も、きっとあるに違いない。

でも、まだ、組織内の空気感になじんでいない

うちは、すぐに提案するのは控えよう。

ん? 「じゃ、いつになったら提案して

いいんですか?」って?

それは自分で考えなさい。

質問しても、答の返って来ないのが社会なのだ。

ぼくたちの外部環境はビジネスサーフィンだ。

ビジネスの前提は

毎日変わっている。

すべての前提を疑おう。

3. 起こったことはすべていいこと

人間、自分に都合のいいことは「良いこと」、

都合悪ければ「悪いこと」と着色する。

特に社会人のめしを食ってない君にとっては

「都合の悪いこと」ばかりかもしれない。

しかしそれは、君の持っているこれまでの

「ものさし」を見直す、いいチャンスなんだ。

だから、「すべていいこと」と考えてみよう。

視野が広がるよ。

4. 現金主義でいこう

給与が少ないうちはしんどいかもしれない。

しかし、儲けの秘訣は「支払いと入金の時差を縮める」

ことだ。これはどんな商売でも同じ。

君がいま、現金で支払える金額が君の器なんだ。

器を広げよう。すると使える金額も増える。

クレジットカードは、器をゆがめてしまう。

アマゾンなどのネットショッピングをする

ときは、カードを利用して、決済金額分の

現金を封筒に入れておこう。

そのとき封筒に入れるお金が財布に

なかったら、買うのを控えよう。

SuicaやPASMOでは買い物をしないことだ。

5. 次の人はお客さま

昔から工場で言われている格言があって、

「次工程はお客さま」

君が提出する出張清算票。次にだれが見るか。上司だ。

上司がわかりやすいようにこころがけて書こう。

レポートも同じ。上司やプロジェクトメンバーが

理解しやすいかどうか。

そう、社内でも、お客さんなんだ。

製造部門に出す指示書にしても、

何でも。

6. すべての人に感謝を

君の先輩、上司など、社内のすべての人に感謝の気持ちをもとう

(口にする必要ないよ。気持ち悪いから(笑))。

なぜなら、君はまだ1円も限界利益を稼いでいない。

会社のすべての費用、固定費(人件費、家賃、クラウドサービス・・・)

と営業利益は限界利益から出ている。

限界利益とは、売上高から変動費(材料費など)を

引いた金額だ。

君の経費(人件費、交通費・・・)は先輩たちが

稼いでくれているおかげ。感謝しよう。

7. とにかく外へ

旅をしよう。外へ出よう。手元の小さな画面(スマートフォン)

に出ているSNSの情報なんて、信じなくていい。

自分で、素手で、つかもう。触ろう。

8. お願いだから、「もう**歳だから」というしょーもないオヤジやオバサンになるな

年齢で自分を限るやつって、つまらない。

限るな。

9. 「やり方」ではなく「あり方」を磨こう

重要なことは何を「やる(doing)」かではなく、

どう「ある(being)」かだ。

自分磨きのためにも、大いに古典を読もう。

たとえば『大学』。

2500年のベストセラーなんて、村上春樹さえ、かなわない。

新社会人、おめでとう! 応援しています。

JOYWOW横浜守り神の桜。根っこからも花が咲いていました

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