大阪の蔦屋書店のフリースペースみたいなところ、既に住人あるいは

主のような人が陣取っている。JR大阪駅を見下ろす絶好の景色を

独り占めしながら、膝の上にはMacBook Airを乗せ、家財道具一式

を詰め込んでいるらしきリュックサックを足元に置いて。

そして時々、「あー。発想が〜!」

みたいな様子でアタマをかきむしる。

ノマドな人である。

こういう人、蔦屋ができる前はどこかそのへんのスタバの主

だったはずである。

オフィスを持たず、どこでも自由に移動して仕事する人のことを

遊牧民からの連想で「ノマド」というのだそうだ。

言わせてもらう。

そんなことでは君のビジネス、育たないよ。

なぜか。

家賃負担の重力Gのないビジネスは大きくならないからである。

ビジネスは、人件費、家賃、光熱費、借入金などの、どうしようもない

Gのおかげで財務体質が鍛えられる。利益を出さなきゃ、と

ビジネスモデルを磨く動機になる。

ぼくは会社員で副業していた時代から、事務所としてマンションの

部屋を借りていた。ちゃんと家賃支払って。

自由に、コーヒー代だけで、あるいは蔦屋のようにコーヒー代さえ

負担せずに、Wi-Fiも使えて、電源もあって・・・。

そんなんで、ビジネスが鍛えられるはずがない。

君の言葉には重みもない。

重みがないから説得力がない。

そういうとこやぞ。

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