「商売で儲けるコツって何ですか?」

と聞かれたら、

「やること」

と即答する。

相談に向き合っていて、

「でも、うちの業界は古くて」

「それはみんな、もうやってるんですけど効果が」

という反応の時がある。

さらに、その人は、自分だけが業界の中で目覚めていて、周囲の

まだ眠っている人たちを覚醒させたいと願っているのだけど、

なかなかうまくいかない

と嘆く。

喩えてみると、自分は間違えて海水に紛れた淡水魚なのだと。

海水を淡水に変えたいのだと。

こういう場合、たいていはかくいう本人が勘違いしていて、

周囲の水を海水と思いこんでいるだけであり、実際は淡水だったりする。

つまり、「アタマが固くて」「古いしがらみの中に生きているのは」

本人だけ。

ではなぜそういうことになるかというと、昨日も言ったけど、

人はセルフイメージを大事に持っていたいから。

破りたくないから。

相談する気など、さらさらないのである。

自分のことを話したい。

ただそれだけなのである。

「エコシステムがわからないんです」

という時がある。

こういうとき、

「わからない」ではなく「わかりたくない」

のだ。

だから、手を変え品を変えエコシステムについて解説したところで

わからない。

わかりたくないからなのだ。

このように、人は、がんこで、愚かで、可愛いのである。

儲けたければ、

ただ素直に、

やる

しかないのだけれど。