ぼくたちは、何を知らないかを知らない。
組織も、自分たちに「いま」必要な知識は知っている。
しかし、知らないことを知らない。
久しぶりにシンプソンズを見たら、こんな話があった。
あることがきっかけで街にいられなくなったシンプソンズ一家が、
ホーマーの実家(!!)のある田舎へ引っ越す。
そこには荒れ果てた農場があった。
農業を始めるホーマー。しかし、ご近所の農民たちは
「都会モンに、何ができる」と冷笑。
たしかにホーマーはまともに農業の仕事ができない。
例によってアタマにきたホーマー、ある物質(とてもここでは書けない)
を畑にまき散らす。
一夜にして農作物が大量に!
・・・のはずが、なんとも奇妙なこう配の結果、
トマトとタバコをかけあわせたトバコという新種が
生まれる。
口にしてみたらひどくまずい。でも中毒性があって、食べ始めるとやめられなくなり・・・
何が言いたいかというと、「都会モンに何ができる」と冷笑していた
「昔からの農家」の人たちは、「知っていることはとてもよく
知っているが、知らないことを知らない」のである。
彼らにも、トバコを作るチャンスはあった。
でも、ホーマーの「無知」がゆえに、新種開発がなされたのだ。
知らないことのあることを、まず、知ろう。
哲学的? でも組織にとっていま一番必要なことだと思う。