椒房庵(しょぼうあん →クリック!)天神コールセンターセンター長

水竹浩さんと、鯛茶漬で有名な割烹よし田でランチ。

そこで、聞いた話。

震災のあと、何ができるかを考え、過去椒房庵で買ってくださった

岩手県、宮城県、福島県在住のお客さん2000人に向け、見舞い品として

くばらのうま鍋スープ(キャベツ、もやし)を1ケースずつ送った。

通常送料が800円かかるところを、「そういうことなら」と、

ヤマト運輸も500円にしてくれた(60万円の違いが出る)。

それでも1000万円の負担になったが、送った(これとは別に義捐金1000万円贈っている)。

2000人のうち、200人は宛先不明で返ってきた。

1000人から、お礼の返事がきた。

「被災地の皆様からのメッセージ」文集3冊と椒房庵パンフレット

「被災地の皆様からのメッセージ」文集3冊と椒房庵パンフレット

ある人は電話で、ある人はメールで、ある人ははがきで、ある人は手紙で。

電話口のお客さんも泣いているし、受けたコールセンターの担当者も泣いた。

泣きながら切り、次の電話に出ると通常の注文電話で、おかしな感じになって

しまったこともあった(笑)。

椒房庵はお客さんから戴いたメール、はがき、手紙をコピーして、パンフレットに

まとめた。三冊にもなった。

それを社内で共有した(社外には出していない)。

特別に許可をもらい、見せてもらった。

福島のお客さんからの手紙の言葉に胸打たれた。

この様な事を考えますとこの災害は悪い事ばかりとは思えず人の心の在り様を一人一人考え直す

機会にもなり・・・

21日ある会社から大切なあなたへと書かれたDMが届き開封しますと中は震災に対する事は

一言も無く自社の新開発製品の宣伝のみで、自分の所の製品を買ってくれる大切なあなた

だったのかと腹立たしく もう買わない と決めました。

その翌日貴社からのお手紙を頂いた次第で何か会社の体質の奥の深さの様な事を随分違いが

あるものだし、それなりに他人に感付かれるものだとも思いました。

このほかにも、「おすそわけしました」「ろうそくの明かりの中でもおいしく

食事を取る事ができました」など、読んでいて、涙ぐんでしまった。

これこそが、企業の「あり方(being)」を示す、とても良き事例だと思う。

水竹さん曰く、この一件で、何より社内コールセンターのモチベーションが上がったとの由。

そうだろうと思う。社会との手応えを、感じるこういうことこそ、働く喜びだから。