ニューヨークで起業し、911テロ後日本へ。

それでも都心には住まず

葉山の海のそばで仕事するという

テレワーク歴21年のJOYWOW(阪本)です。

さて、今回の騒動は

分散させているよね。

一つの場所に集まるな、と。

これって、インターネットの本質だ。

中央集権ではなく、分散。

かつてコンピューターが生まれたときは

でっかいホストコンピュータがあって、

そこにクライアント(小さなパソコン)がつながる、

という図式だった。

それがインターネットで

「真ん中がない」

「コントロールセンターがない」

「中央集権から分散へ」

ところが人間だけは大きなビルにたくさん集まって、

なんやかややってた。

大企業は社員数を1万とか3万とかかかえてる。

ホワイトカラーはこれから分散化せざるを得ないし、

価値創造に貢献できないと残れなくなる。

そうなると、「営業」職「技術」職はどうなるんだろう。

すでに訪問禁止、面談禁止になってる。

これも同じ、分散化し、価値創造の一部をパッチワーク的に担う役割になる。

営業とか技術とかいう「かつての役割名称」は消える。

『アートを楽しむ』オンライン講座取材のため、

シルク・ドゥ・ソレイユとビートルズがコラボした『LOVE』

メイキングビデオを12年ぶりに観て、

これこそがいまの「分散とパッチワーク」の先駆けだと確信した。

名プロデューサー・ジョージ・マーティン父子とミキサーが

ビートルズの全曲をデジタル化し、

曲をバラバラにして90分のショーのために新しいアルバムを作る。

大事なのは、これだけの大仕事なのに、たった3人で音楽を作ったということ。

冒頭、『ビコーズ』のアカペラ(ジョン・ポール・ジョージの歌唱力が光る)で始まり、

『ア・ハード・デイズ・ナイト』の印象的なギター、

『ジ・エンド』のドラムソロ、ギターかけあい・・・

がいつの間にか『ゲット・バック』になる。

『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』の歌に

『トゥモロー・ネバー・ノウズ』のクリエイティブなドラムがぴったり合う。

この仕事にポール・マッカトニーが出した要求は

「やりすぎるほどやれ」

リンゴ「もっとクレイジーに!」

ポール「ビートルズファンの中には、過去の曲をいじるな、

という人もいるかもしれない。

でもそういう人は、昔のレコードを聴いてくれたらいいんだ」

分散とパッチワークで新しい価値を創造する。

これから残る数少ないホワイトカラーに求められるスキルだ。