日経BP社ベンチャー・サービス局プロデューサー

三橋英之(→)さんによると、スナックの経営が成り立つには

150人の顔と名前が一致するお客さんをつかめばいいらしい。

そうすると、60歳過ぎたママの手元に月50万円残る。

スナック! 昭和の大人! さすが目のつけどころが

三橋さんは違う! 顔を洗って出直します、というほど

パンチの効いた話だったのだが、今日、イギリスの人類学者

ロビン・ダンバー(→)の唱えたいわゆるダンバー定数

について読んでいて、ハッとした。

ダンバーは、こういう。

「150という数は、私たち人間が真に社会関係を営むことの

できる最大の個人数を表していると思われる。すなわち相手が

どこの誰で、自分とどのようなつながりを持っているかを知りながら

維持できる関係を表している」

ダンバーによれば、企業であれ、軍隊であれ、村落であれ、

150人を超えると、「何かがうまくいかなくなる」。

優良企業のゴア社(ゴアテックスなどで有名)は、組織メンバーの数が

150人を超えると、分割する戦略を取るという。

やりかたはシンプルで、駐車場の数を150にする。芝生にとめる車が

増えてきたら、新しい工場を建てる(組織を分割する)。

ここで冒頭のスナックのママの話。スナックというのは、いまの若い人たちは

なじみがないかもしれないが、「客同士」のコミュニティも魅力だ。

「なじみのオオヤマさん」「歌のうまいバンさん」といった「つながり」で

ゆるく「おなじみさんコミュニティ」ができている。つまり、「ママと顧客」

だけではなく、「顧客と顧客」のつながりも重要なのだ。

150のダンバー定数、スナックにも適用されるとは!

そうすると、Facebookのともだちの数も、150が上限なんだろうね。

ぼくは、ともだち多すぎ!

減らす努力をしよう。