目覚めるとiPadの設定にいそしんでいる。

今朝も起きぬけにメールの設定(昨日のつづき)を

やっていた。要するにiPhoneと同じにすればいいだけの

話なのだが、うまくいかない。おかしいなあ、おかしいなあ、と

あちこちいじっていたのだが、パスワードを間違えていた

ことが偶然わかり、解決。やっかいな話は全く無くて、

やっかいなのは小さい文字のパスワードを見間違えたぼくの

老眼なのであった。とほほ。

さて、仕事に無理やり使っているiPadなのだが、ちょうどいま、

執筆中の本の原稿の全体構成に手を入れていて、ご覧の写真の

ような使い方をしている。

アナログ×デジタル×五感

アナログ×デジタル×五感

・原稿の紙(出版社から送られてきた紙の原稿)

・iPad画面で原稿を見る(EVERNOTE使用)

・赤ペンで紙原稿に朱を入れる

・同時にPC画面で原稿を書いたワードに書きこむ

紙の原稿は、本にしたときの活字の並びを見るため。

また、全体構成という作業の性格上、紙でパラパラ眺める必要がある。

赤ペンで朱を入れると本にしたときのイメージがはっきりする。

iPad画面で軽くスクロールしてページを進める。画面が美しいので、

原稿内容もよく見えるという、著者にとってとても嬉しいメリットがある。

これがPC画面だとどうしてもワードのフォーマットで美しくない。

出版社に納品するのはワード文書なので、どんどん朱を入れた部分を

加筆修正していく。

これまでのiPadの使い方は何か他のメディアでもできたことをわざわざ

iPad「でも」やる使い方だったが、ようやくiPad「ならでは」の使い方がわかって

きた。

もう一つ、仕事で使うのにiPadのメリットがある。それは、起動が速いことだ。

何か着想したとき、単語だけでメモしたままだと、後で見た時に何が何

やらわからない。やはりある程度は文章の形にして残したい。

しかし、いまやぼくは手書きよりタイピングのほうが速い。

プリントミスした紙などを大量に置いておき、その裏をメモとしてい

使っているのだが、書いていて頭脳の速度に手書きが追い付かない

ためもどかしく思うことが多々あった。また、デルのパソコンのキィボードは

タッチが美しくないので、タイピングの楽しさがない。

その点、iPad用ワイヤレスキィボードはアップルの常道、

美しいタイピングタッチなので、書く営為そのものが楽しい。

これも、大きなメリットだろう。

何しろ、書くことが仕事なのだから、書くことそのものが楽しければ、

どんどんはかどるのだ。

漫画家がペンにこだわるのと同じ。作家が原稿用紙にこだわるのと同じだ。