久しぶりにリッツカールトン大阪へ行き、
 
外へ出たらアルマーニの袋を両手に提げた
 
全身アルマーニのおっさんとすれ違った。
 
短パンとシャツ。
 
大変申し訳ないのだけど、似合ってなかった。
 
なぜ似合ってなかったんだろうと考えた。
 
風貌スタイル背の高さ、どれも似合ってない理由ではない。
 
本人から出る空気がアルマーニじゃないんだよ。
 
お金とアルマーニをただ交換しました、それを着てみました、というだけ。
 
この感覚、何かに似てるなあ、と思ったらわかった。
 
商売に似合う人・似合わない人
 
の感覚と同じだった。
 
何かのアイデアで起業し、商売を始める。
 
それが「うまくいくか・いかないか」は、アイデアの品質にはない。
 
どんなアイデアであろうと商売に「似合ってる」人は形にし、利益を出す。
 
似合ってない人は、どんなにいいアイデアでも壊してしまう。
 
では、商売に似合う・似合わないというのを
 
もう少しわかりやすく言語化してみよう。できるかな。
 
商売に似合ってる人は
 
・自分の人生の時間優先順位トップが商売
 
寝ても覚めても商売のことを考え、手を動かしてる。
 
似合ってない人は
 
・たまたま使える自由時間(ヒマな時間)があるから
 
商売にあてよう、という姿勢。
 
たとえば恋愛が始まると商売は二の次になる。
 
商売に似合ってる人は
 
・起こっている現象を抽象化し(無意識のうちに)、
 
数式に落とし込む。
 
だから思うような結果にならない場合でも
 
データ(これをしたらうまくいかない学び)
 
が手に入るので、実質失敗なし。
 
成功または学びだけが残る。
 
・うまくいかない理由は自分にあり、
 
環境やだれか他の人のせいではないと考える。
 
似合ってない人は
 
・失敗つづきで、
 
「やはりこの商品はもはや時代遅れなのかもしれない」
 
と考える。
 
*実は始める前から時代遅れなのだがそこがわからない。
 
・業界が悪い。お客が悪い。社会が悪い。
 
月が1つしかないのが悪い。2つあったころはうまくいったのに。
 
・・・と第三者が聞いても理解不能なグチを考えている。
 
起業や新商品開発の相談に乗ることがあるが、
 
「似合ってないからやめたほうがいいよ」
 
という風に言ったことはこれまでなかった。
 
でも、正直に言ってあげることが、
 
本人の人生の時間を大切に使うことになる。
 
正直に言ってあげよう。
 
商売の成否は、ファッションと同じく
 
「アタマがいい・わるい」ではなく
 
「知識が多い・少ない」でもなく
 
「似合う・似合わない」
 
なのだというお話でした。
 
ちゃんちゃん!
 

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