前に看板立ててるお店がある。
 
あれ、何か効果あるんだろうか。
 
誰に向けて書いてるんだろう。
 
「PARTYプラン!
飲み放題付きコース(90分L.O)
おひとり様¥4700より(税込)
15名様以上で貸切りオッケーです」
 
→「うちは世の中の流れに取り残されています」
 
と自分で言ってるのと同じ。
 
ワインとフレンチの店がある。
 
どう見ても敷居が高いので、敬遠してた。
 
だからやってんのかやってないのかわからない。
 
あるとき
 
「シェフが修行するためフランスへ行きましたので、三ヶ月お休みします」
 
と看板に書いてた。ふーん。
 
これ、店の集客とか好感度を高めるのにプラスの効果があったんだろうか。
 
シェフが帰ってきたようだけど依然として行く気がしないから行かなかった。
 
昨日、ほんとうに久しぶりに前を通った。夕方。
 
看板に「悪魔のカレー」と書いてある。
 
いつから?(笑)
 
こういう、ブロードキャスト、マス・コミュニケーション的な
 
使い方しか浮かばない店はそもそも顧客の定義を間違ってる。
 
顧客を「店に来てくれる人」としている。
 
だから店を知ってもらうためだけに看板出してる。
 
来てくれたら、お金落としてくれたら、それでいいと。
 
そうじゃない。
 
飲食店の顧客とは
 
「あなたを信託して大事な食事を、命のもとを預ける人」
 
だ。
 
だったらあんな雨に汚れた看板にちょちょいと書いて済ませられるわけがない。
 
情緒が足りないんだよ。
 
高橋 昌裕 Jr.つながりのネタなんだけど
 
” I love you”を何と訳すか。
 
漱石は「月がきれいですね」とした。
 
この情緒のわかる人しか残れない気がする。
 
現時点、2020年6月19日時点の顧客コミュニケーションは糸電話だ。
 
ブロードキャストではない。
 
だからぼくは今日もコツコツメッセージやりとりし、
 
LINEやりとりし、本にサイン(すべて手描き)して宛名も自分で書く。
 
小さな会社だから入出金の経理的仕事もある。
 
ネットショップだから受注処理もある。
 
コンサルティングもある。
 
コミュニティ運営もある。
 
オンライン講座もある。
 
原稿もある。
 
勉強しなければならない(落語と歌舞伎)。
 
忙しいといえば忙しい。
 
しかし、JOY+WOW+LOVE and FUNを世界に広める、
 
というビジョンの実行だと思えば、愛送りなんだよね。
 
ここ、忘れてはいけないと思ってる。
 
生産性とか、効率とか、アウトソーシングとか、
 
90年代以降、ビジネスの世界がおかしくなっちまったのは
 
こういう、愛送りを「無駄なもの」として切り捨てたからなんだろう。
 
写真は今日これからサイン入れる本たち。
 
楽しみー!
 
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