男が飲みながら夢を語るときは確実に口説いている。
 
恋愛初期は2人とも抽象の世界にいる。
 
恋愛の進行するにつれ具体化していく。
 
ベッドの中は超・具体である。
 
*ただ、これも、回数重ねるにつれ、
 
特に男は抽象と具体を往復し始めるが
 
それは別のお話。
 
詳しく聞きたい人は今度一緒に飲もう。
 
財布が1つになると男女は一気に具体化する。
 
財布の中身って、具体だからね。
 
どんないいこと言ってても千円札一枚だと「ふーん」になる(笑)
 
生活を一緒にし始めると、抽象がいっぺんに具体の侵食を受ける。
 
オレは会社員副業時代から仕事場を別に持ってた。
 
会社と自宅の真ん中あたりに部屋借りて、
 
そこで『パーミションマーケティング』訳したりしてた。
 
自宅は具体である。
 
しかし、仕事は抽象の世界を描く。
 
特にオレの芸風はそうだ。
 
なので、生活の場とは別に仕事場が絶対に必要なのである。
 
具体の世界にいると、どうしても「いま・ここ」が中心になる。
 
「いま・ここ」は大事なんだけど、でも、
 
商売をふくらませようとしたらどうしても抽象が必要だ。
 
「ふくらませる」とは質的成長。
 
量的成長は具体の連続だから、量的成長しているときほど注意が必要で、
 
「いま・ここ」を盲目的に肯定してしまいがちになる。
 
「これでええやん」という。
 
「このままいったらええんちゃうん」という。
 
インバウンドで席がいつも満杯。
 
老舗のれんを支えてくださった昔ながらの
 
お得意様へのフォローやケアはまったくやらなくても利益は出た。
 
「これでええやん」
 
「このままいったらええんちゃうん」
 
結果、コロナに襲われ、インバウンドがなくなり、
 
廃業しなければならない老舗飲食店がある。
 
抽象的思考をやらなかったから。
 
「老舗の老舗たる意味」
 
「いまの外国人観光客は当店にとって、本当に大事なお客様なのか?」
 
という。
 
話がそれた。
 
ということで、
 
恋愛は抽象から始まり、具体で終わる。
 
これでいいのだ。ちゃんちゃん!
 
*写真はニューヨークでの共感企業セミナー。早くも10年前