ようやく天香久山神社に到着し、これから登山する。

この時点で既に相当疲れており、ここだけの話、写真に見えるコンクリート道の段差で

つまづいた。

大丈夫か、オレ。

気を取り直し、いざ行かむ。

丸太でできた階段を登る。登る。登る。

息が上がる。

これしき、ふだんやってるスクワットに比べればなんということはない・・・はずなのに。

何を隠そう、昨年9月から7ヶ月毎日、正月もすべて毎日、スクワットメニューを

やっている。休んだのはたったの1日、福岡の夜のパトロール明けで睡眠2時間だった

朝だけである。

また、会社へは往復40分、徒歩通勤している。

足には自信があるのである。

ところが。

背負ってるリュック、こんなに重いのか、というくらい重い。

何入れた? オレ何入れてる?

万葉集の文庫2冊とスケジュール帳とアカチャンホンポのウェットティッシュ一袋。

なのに、子どもを背負ってるくらいに重い。

もうあかん、限界

と、そのとき、上から、団体さんが降りてきた。

これ幸いと道を譲る。

年長者、お兄さん、お姉さんがたのパーティである。

先頭のお兄さんが

「すんまへんな。40人いてます」

40人! 助かったー!!

やり過ごしながら

「すんません」

「いいえ」

と流しながら、息を整えた。

オレ、こんなに弱かったっけ?

心臓もバクバクいってる。

休息後、また登山開始。

もうすぐ頂上であってくれ。あってくれ。

あーーー、ようやく着いた!

山頂には神社(国常立神社)がある。

疲れて、由来の文字も読めない。

山頂からの眺め。

向こうにこんもりしているのは古墳かと思ったら、畝傍山(うねびやま)らしい。

思ひあまり

いたもすべなみ

玉だすき

畝傍の山に

我(あれ)標(しの)結(ゆ)ひつ

(作者不詳)

「あかんとわかってんのに、

恋に落ちてしもた。

もう後戻りはできひん。

どないしょ」

という意味だ。

やるやん。

そしてこの雄大な景色を見ると、舒明天皇が詠まれた次のうたが、

絵となって見えてくる。

大和には

群山(むらやま)あれど

とりよろふ

天の香久山

登り立ち

国見をすれば

国原は

煙立つ立つ

海原は

鷗(かもめ)立つ立つ

うまし国そ

蜻蛉島(あきづしま)

大和の国は

(舒明(じょめい)天皇)

いいなあ。

とはいえ、疲れマックス。

iPhoneいじって、「もう、あかん。おりられへん!」とSOS投稿したら

ふっきーがちょうど近くを走っていたのでと、天香久山神社前からの

写真を送ってきた。下におったら助けてもらわれへんやん。

しばらく休憩し、反対側の道がどんなものかわからないし不安なので、

来た道を戻った。

下りはまだ楽やった。

せいぜい152Mの山なのに、この疲れは何だろう。

それからまた戻って、長いながい道をトボトボ歩いて、

カフェ ド・サンティエさん(→クリック!)へ。

おかげさまで無事戻れた報告と共に、またもやいちごのショートケーキ&コーヒー。

森田秀樹さんと奥様。お世話になりました! ごちそうさまでした!

栄養補給のいちごのショートケーキとコーヒー。最高でした。ごちそうさまでした! ありがとうございます。

奈良は1つひとつが離れているので、歩いて行くにはちょっと不便だ。

しかし、あの空間は捨てがたい。

またみんなで歩くことにしよう。

ありがとうございます!!