ホノルルにしばらく滞在していた。

DFS(免税店)、インターナショナル・マーケットプレイス、アラモアナ、

メーシーズ、ニーマン・マーカス、カハラモールなどを視察し、あらためて

確認したことは

人はもう、モノを欲しがっていない。

という事実だ。

人は、乾いてない。

満ちている。

これは商人として、由々しき事態だ。

だって、財布を開いてくれない、買ってくれないのだから。

トイザらスがチャプターイレブン(破産法)の適用を検討しているという。

また、GAPが閉店の嵐という。

ある新聞の分析では、アマゾンにやられたというものだが、それはごく限定的な理由

に過ぎない。

要らないのだ。

人々は腹減ってないのである。

とはいえ、

子どもたちとトイザらス店頭で「あーでもないこーでもない」と話しながら

商品を選ぶ楽しさは変わらない。

だから、モノ=商品や、それの届け方が問題なのではなく、

店頭を楽しい場にすることにフォーカスすれば良いのである。

そして、こんな満ちた時代だからこそ、

こんなもの、誰が買うの? が売れる。

9/9発売の新刊『「こんなもの、誰が買うの?」がブランドになる』

では、こういう満ちた時代だからこその試みをした。

著者と読者のダイレクトなやりとり、エコシステム形成だ。

昨日、日経からどさ、と本がJOYWOWオフィスに届いて、

今日から発送業務を始める(だから5時起き)。

ぼくは、お祭りに参加してくれた人全員を把握している。

昨日からアマゾンで販売を開始し、おかげさまでこちらもよく売れているようだが、

それでも、買ってくれた人の顔が見えない不満が著者としては、ある。

これから読者との対話が始まる。

楽しみでならない。