どんなビジネスでも変化を売っている。

美容院、整体院、病院・・・と「院」のつく

サービスはわかりやすいね。

おもちゃも、そのおもちゃを購入する前には得られなかった

楽しさという変化を売っている。

町の食堂は空腹を満たすだけではなく、

何らかの体験がもたらす変化を提供できる店

が繁盛する。

たとえば看板娘の笑顔でストレスが軽くなった、とか。

だから、ビジネスはみんな、変化を売っていて、

顧客は変化を手に入れるために自分の購買力と商品とを

交換する。

NPOの売っている「商品」も、変化だ。

よって、NPOのミッションは、変化が、明確に、わかりやすく

なっている必要がある。

売っているものが変化をもたらすものなのに、

自分自身の環境の変化になると、恐怖や不安を感じるものだ。

人間、昨日と同じように今日もしたい。

しかし、唯一変化しないものがあるとすれば、

変化が常態だという一点のみである。

昔、同僚の先輩が子煩悩で、彼の楽しみは二つだった。

会社から帰宅してドアを開けたら子どもたちが

「パパー、おかえり〜!」

と駆け寄ってくる時が一つ。

そしてもう一つが、夜遅くなって帰宅したとき、

当然子どもたちはいない。

「子どもたちは、寝たのか?」

と奥さんに言うときが至福の時間だと。

子煩悩の親にしてみれば、いつまでも子どもたちを

コントロールの下に置いておきたい、

だから大きくなるのが哀しかったり、もったいない

思いがしたりする。

でも、昨日と今日とでは確実に子どもたちは成長している

ように、この世の中、「変化しないものはない」

のだ。

ならば、変化を歓迎しよう。

むしろ、思いもかけなかった、予想もしなかった出来事が

起こった時こそ、歓迎しよう。

ネガティブな結果が出たときこそ、

「面白くなってきたね」

と笑顔になろう。

変化は、いつも味方。

時間とタイミングは、いつも最適な時に、

最適な結果を、運んできてくれる。