どうもB級で甘んじている商いが多い気がする。

でもね。

本人がBと思っていたら、客観的にハタから見たら良くてCなんだよね。

本人が「オレ、Aになりたい!」と上を見てなけりゃ、間違ってもAにならない。

「気づいたら富士山頂にいました」って人がいないようにね。

狙わなきゃ、行けないよ。

「いやいや、ブランド戦略で、Bやってんですよ」

ウソだね。松竹梅の中で、真ん中の竹、つまりBを狙う戦略ほど難しいものはない。

AとCのほうが戦略的自由度は高い。

ただ自分を甘やかして、結果、Bになっているというのなら多い。

今日出かけていたんだけど、買い物リストの大半、欲しいものが買えずに帰ってきた。

できるだけネットではなく、リアルな店で買いたいんだけど、ないんだよね。

そのくせ「安いよ〜! 超安いよ〜!」と叫んでいる。

「高くていいから、オレの欲しいものを置いてくれないか」

という客、いるはずなんだけど。

安売り戦略は、自分に甘い経営者にとって一番楽な道なんだよね。

知恵のめぐらせかたが一本しかないんだから。

写真は、矢沢エーちゃん若い頃の楽譜。

下に添えてあるエーちゃんのコメントがいい。引用するね。

「友達の家に楽譜忘れたことがあってね。あわてて電話して

『お前の家に1億円忘れた』って言ったの。

まだデビューもしてないのに(笑)。メロディ作って楽譜書いて、

もう作曲家気分だったんだ。酔ってたんだな。

実際、人に言われたことあるよ『矢沢は、酔う名人だ』って。

でもね、なんにしても酔うことから始まると思うよ。エルビスにしてもジョン・レノン

にしても、そういうとこ、あったんじゃないかな。一種の自己暗示だね」

*『矢沢永吉写真集 19490914』より引用