間違った問いに対する正しい答ほど始末に負えないものはない。

The right answer to the wrong problem is very difficult to fix.

The Effective Executive 『経営者の条件』より 翻訳は阪本

「問題だ!」

ビジネスパースンの多くは問題解決のために時間を使って

います。しかしながら、その問題はなぜ問題なのでしょう。

いや、何も禅問答をしようっていうんじゃないです。

ドラッカーは、

「問題の定義、つまり、正しく問いを立てることがとて

も重要なのに、多くのエグゼクティブはあまり注意を払わない」

と警鐘を鳴らしています。

「火を吹いている現象」なのか、「火元になっている問題」なのか、ま

ずは区別してみることが重要です。

日本人は真面目だから、問題が出ると、一所懸命に答を出そうと動きま

す。しかし、間違った問いに懸命に取り組んでも、それは徒労ですよね。

徒労どころか、「始末に負えない」。

山道で間違った道をいくら一所懸命歩いても、ふもとにたどり着けない

どころか、へたすると遭難してしまいます。

しかも、さっき右に曲がったけれど、正しくは左だったのか

もしれない、いや、そのもう一つ前の曲がり角の左右を間違ったのかも

しれない・・・こうなるともう、パニックです。

 

まず、落ち着いて、「そもそもこれは本当の問題なのだろうか?」と

「正しい問いかどうか」について、考える習慣をつけましょう。

*JOYWOWメルマガ 2010年10月27日発行・第112号より転載