ドラッカー『Managing for Results』(創造する経営者)

第9章 Building on Strength(強みの上に立つ)の

「ビジネスを成功させる3つのこと」3回連続解説

その3です。

ドラッカーはこの3つのことを述べたのち、

The rise of every one of the truly great enterprises in economic

history was based on these approaches.

経済の歴史で、真に偉大な企業の興隆は、このアプローチでなされてい

る。

と言いきっています。

彼こそ第一級の人材、メガネの荒木・菅原さん*彼こそ、第一級の人材、JR逗子駅前めがねの荒木・菅原さん

復習すると、

第一に、理想のビジネスを思い描く

第二に、機会を逃さず、活かす

でした。

さて、三番目のアプローチは、何でしょう?

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3. He can maximize resources so that those opportunities are

found — if not created — that endow the available high-quality

resources with the greatest possible impact.

(2番目に発見した)機会をとらえ、チャンスにするため、人材を最大限

に活かす。

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ビジネスは人、というドラッカー哲学がよく表れています。

第一級の人材は、最も大きな機会に振りあてなければならない。

これこそが強みを活かすということで、ビジネスの強み(第一級の人材

に恵まれていること)、第一級の人材という強みを活かさなければ他に

何をするのか、と。もし第一級の人材が手に入らなければ、何としてで

も獲得する。それなしには、いくら機会が大きかろうと、モノにはでき

ない。

「君はできるから、●●部門も、ちょっと見てやってくれないか。週に

二、三時間でいいから」

よくある話です。これはやっちゃダメよ、とドラッカーは警告していま

す。集中しなければなりません。

デキる人材が集中できる環境を整えなければなりません。

これこそが、経営者や幹部の仕事です。

*JOYWOWメルマガ 2011年3月30日発行・第134号より転載