大阪・阪急梅田駅が面白い。

改札外には成城石井があるし、なんか、そのあたりから

「あたくし、阪急沿線ですのよ」

と、当方のこころの準備を迫られる。

「靴はいたままで、よろしいか?」

とつい、聞いてしまいそうになる。

レトルトカレー専門店があると聞いた。

取材に来たのだが、改札内にあるというから、これは入場券を

買わないとあかんのかな、だれか係の人に聞いてみよう、あ、あそこが

相談窓口だ。

行ってみると、じいさんが担当女性へ山手線の駅を順番に言っている。

こういう、社会が甘やかしたじいさんを野放しにしておくと、ロクなことが

ない。「お前はさんまのからくりテレビに出てくる子どもか!」と胸中で

毒づきながら、イライラ待ってると、改札内から

「ちょっとねえちゃん」とまた、別のじいさんが話しかける。

「この切符な、このまま地下鉄のれへんの?・・・」

そういうのは改札の駅員さんに話しなさい!

ああいう迷惑老人、警察か自衛隊か心優しいNPOが取り締まるべきである。

話はそれるが、「高齢者割引」システム、あれ、やめたほうがいいと思う。

いま日本でお金を持っている唯一の世代が、高齢者だ。

それならいっそ、住宅ローン、子どもの学費でピイピイ言っている現役世代

を割り引いて欲しい。そのほうがよほど景気刺激になるよ。

高齢者割増しにして、その分、社会を支える現役世代割引にしようよ。

で、レトルトカレー専門店。改札横の、係の人のいるゾーンから無料で構内へ入れる。

いいねえ! 実に楽しい! ワクワクする。

ランチ直後だったにもかかわらず、当店ベスト10の栄えある第一位に輝く

阪急百貨店大食堂の名物カレーを買い、イートインした。

店の奥にカウンター席があり、そこで待っていると、おねえさんが作ってくれる。

ペットボトルの水をくれる。

ライス代と水代で、300円。

食べていると、知らんじいさんの顔が横にあり、

「どない?」

と聞く。

「どないもこないもあるかい!」

と返球しようかと思ったが押さえ

「おいしいですよ」

「おいしいか。おいしいんか」

「・・・おいしいというか・・・そうやね、懐かしいというか」

「肉、ないやん」

「ないですねえ」

「甲子園にしてん」

「?」

「甲子園カレーにしてん」

女性スタッフ「店内でお召し上がりになりますか?」

「なんぼ?」

だからじいさんを取り締まれというのだ!

楽しい思い出と共に

楽しい思い出と共に