26日付朝日新聞夕刊神奈川版(→クリック!)で
横浜・伊勢佐木町のレコード店ヨコチク(03年に閉店)伊奈正明社長(84)
の記事が出ていて、こういう人がいたレコード業界はしあわせだったろうなあ、
と思った。
「販売する作品のことは徹底的に調べた。だってレコード屋は、
演奏家や作曲家の代理として作品を客に伝える仕事。
下手なこと言えないもの」
素敵なセリフだなあ。
ぼくが作るのは本で、音楽ではないが、こういう人に販売の現場を任せる
ことができたら、本当にハッピーだろうと思う。
いまの出版業界には、いないもの、こういう人。
本出版デビューして10年、ぼくの本をこれまで一番売ってくれたのがおそらく
外資のオンラインブックショップのネットサーバー&千葉県の流通倉庫かと
思うと寒くなる。
ご近所の元町商店街の書店は冷たいしさ(まだ言ってる)。
文化を育てる、というのはこういうことだろう。
わしはそう思います。