出張の帰り、新幹線名古屋駅ホームで

生ビールを買うのが楽しみだ。

仕事をすべて終え、席について乾杯する楽しみは、

何物にも代えがたい。

そのお店には以前、一所懸命働く中国人留学生がいて、

彼女がいるととても心が温かく、ほっこりしたものだ。

ほっぺを真っ赤にして働いている。サンドイッチ作ったり、

ビールをいれたり。人が一所懸命働く姿を見ると嬉しくなる。

今日は新人さんだった。若い女性だ。

ビールを注いでくれたんだけど、プラスチック容器のフタを

するとき、ふと気づいて、「少ない!」と思ったようで、

また注いでくれた。

今度はあふれそうに入ってしまった。

ぼく「ありがとうね。いっぱいいれてくれて」

女性「どうしましょう。いっぱいになっちゃいました。ここで飲まれます?」

ぼく「いいよ、そのままフタしちゃって」

女性「・・・でも、のまれます?(笑)」

フタでビールがあふれることをもったいないと思ったのだろう、

せっかくだから、と、その場でちょっと飲んだ。

「お気遣い、ありがとうね」

「いえいえ、かえって余計なことをしました」

こういう心の交流は、本当に嬉しい。

ありがとう。