yaamatete

夕方、山手ねこがふらりとオフィス玄関までやってきた。
油断するとドアの中に入りかねない勢いで。
あわててドアをしめ、かがんで親交を深めようとしたら
足に全身をこすりつけようとする。
いやだったので避けたら、仕方なしに壁に体をこすりつけていた。
ちょっとかわいそうになって、今度はちゃんとやらせてやろうと
したら、何さ、アタシがせっかく来てやったのに、と、いたく
プライドを傷つけられたようで、ぷい、と後ろ向いて行ってしまった。
昔、クラスの人気者のYagiさんを振ったとき、Yagiさんの命令でクラスの女子全
員から無視された時のことを思い出し、あわてて後を追ったが時すでに遅し。