繁盛する店の条件とは何だろう。

ミナミに

「裏なんば」というエリアがあって、

そこにある「DINING あじと」(→)

テレビで紹介されたこともあり、

予約しないと席が取れない人気店だけど、

テレビの人気は一過性であり、

いつか必ず、消える。

テレビに出たり、雑誌やネットで取り上げられて

イタい勘違いスター店主が生まれたりするが、

そういう店は、商売は細くながく続ける

もの、という鉄則を忘れてしまう。

そして、いつの間にか消えていく。

それに対して「あじと」、

いま調べてみたら、2012年6月放送の

番組だった(→)

一年半経っている。

それでも、人気だ。

幸運にも予約が取れて、行ってみた。

たまねぎを焼いたもの、

さつま揚げ、

カレー・・・etc

どれもめっちゃおいしい。

オーナーの手がしっかり入っている。

しかし、ぼくはこの店の人気、

料理やお酒だけではない、と

思う。

答は、「氣」だ。

良い氣が流れている。

お客さんは、外食するとき、良い氣に

触れたくて、行く。

スタッフの笑顔、

店内に流れる空気、

音楽、

他のお客さんの声

・・・

それぞれの店特有の氣がある。

そしてその氣はどこから生まれてくるのかと

いうと、

「あじと」に関していえば、

ただひたすら、オーナーから出ている。

彼女は子育てしながら必死に店をやってきた

ときく。

人気店になったいまも客からの予約電話で、

満席だったり、客の要望が店では対応不可能な

ものだったりすると、彼女は

「まるでいますぐ、客がすべていなくなる」か

のように対応する。

どうすれば客の要望にこたえられるか、

必死に考え、言葉にして、話し合う。

かたや、先日行った某老舗の中華料理店の個室。

何か悪いものでも棲んでいるかのような寒々した

氣の弱さ。弱い、というより、悪い氣がある。

「こんなものでしょ?」

という料理、スタッフの対応だ。

平均点の味、接客、

安いから、こんなもんでしょ?

ビールをピッチャーで平気で出して

「生ビール自慢の店」なんて書いて

たり。しかもピッチャーに

入っているのはビールではなく

発泡酒だったりするのはザラだ。

商売、やはり「人から発する氣」が

顧客を呼び込むんだよね。

氣を、養おう!

大好きなリーガロイヤルホテルにて。ここも良い氣が流れています

大好きなリーガロイヤルホテルにて。ここも良い氣が流れています