ある地方都市の建設会社社員が言っていた。

「うちの会社は公共工事をメインにやってきて、

それだけじゃ頭打ちになるのわかってて、

ぼくたち若手が何とか新しい顧客開拓や

サービスの開発しなきゃって思って、

危機感を感じています」

だからぼくのセミナーにも参加していると。

「でも、東京が決まっちゃったじゃない

ですか(五輪のこと)。これで社内の

上層部、つまり公共工事でこれまで

きた人たちにぬるーい空気が漂って

しまっているんです。せっかく若手が

危機感もっているのに、逆戻りって言うか、

ほんと、ヤバいんですよ」

ひょっとして、日本全国でこういう流れが

あるのかもしれない。

60年代と現代とでは経済構造がまるで違っているというのに。

一般的に組織の上層部は「過去のヒット商品」によって上層部に

いる。

だから、「夢よもう一度」となるのだろう。

ある大手メーカーは80年代に出たヒット商品一本で

ここまで来ちゃった。くだんのヒット商品の

おかげで役員になった人が「にらみ」をきかせている

ものだから、組織の文法がすべてそのヒット商品を

いかにして「延命」させるかになっている。

ぼくが、「これからの経済を支えるのは中小企業だ」

と言っている理由はここにある。

冒頭にあげた企業も中小企業だ。

とはいえ、上層部が仮に「ぬるいアタマ」に

なってしまったとしても、セミナーに来ている

熱心な彼のような若手がいる限り、だいじょうぶ。

問題は、「ぬるいアタマの大企業」である。

いや、だからこそ、より、中小企業にチャンスがあるのだろうね。

楽しみだ!

公共工事ではなく、アイデアの時代だからこそ、

中小企業に追い風が吹いている!

いまは公共工事ではなく、アイデアの時代

いまは公共工事ではなく、アイデアの時代