来客もない、1日こもって仕事する予定だったので、パジャマの

上に古ぼけたフリースを着、パンツ(ズボンのことね)も

靴下も部屋着、その上にダウンジャケットはおったスタイルで

出社した。

やむをえず、紀伊国屋書店に行く必要ができた。

毛糸の帽子を目深にかぶり、「ま。いっか」と出かけた。

出かけたついでになじみの阪急メンズ館に行き、Paul Smith、

RECENCY OF MINE、JOSEPHと見て回ったら、一つ面白い

ことがわかった。

いつもなら、店のスタッフがついて回る、というか、うるさい

くらいまとわりつくのが、だれも寄ってこない。

明らかに、服装だ。

最初に行ったPaul Smithでわかったので、次に行ったRECENCY OF MINE

では、さらに姿勢を悪くしてみた。背中を丸めたのである。

JOSEPHには客は1人もいなかった。

でも、だれも寄って来なかった。

いいね!

人は見た目なのである。

帰り。

いつもなら、マンションの営業マンがテレビゲームのキャラのようにオフィスまでの

道を待ち伏せしている。梅新東交差点から1号線沿い西天満交差点までの間に、3人いる。

それぞれがうるさいくらい話しかけてくるのだが(まったく、ムダな努力である)、

今日は、だれも話しかけてこなかった。

人は見かけ。

よーくわかった午後なのであった。

念のため:ぼくではありません。ねこです。

念のため:ぼくではありません。ねこです。